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活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.21/グアテマラ)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第21弾。

在グアテマラ日本国大使館派遣員の阿久津玲乃さんをご紹介します

阿久津玲乃さん(イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2019年3月卒業)

派遣員になるまで

私は日本語教員になるために在学中に日本語教員養成課程を履修し、大学卒業後には日本語教員としての就職を志していました。しかし、在学中に勉強したスペイン語を使って仕事をしてみたい、という思いから派遣員を目指し始めました。派遣員を目指し始めてからグローバル教養講座に参加し、試験勉強を始めました。そして、グローバル?コミュニケーション研究所の久保谷先生のご指導もあり、第88回派遣員試験に合格し、グアテマラ共和国への赴任が決定しました。講座に参加する前から派遣員制度の存在は知っていましたが、自分には無理だ、遠い存在だ、と思っていました。しかし友人からの勧めもあり、講座への参加を決意し、また講座の仲間と勉強をしていくうちに自然と派遣員試験への挑戦をしてみたい、という気持ちが強くなりました。切磋琢磨、お互いを励まし合い勉強した数か月間は非常に印象深く、とても刺激的でした。派遣員に少しでも興味のある方はぜひ講座への参加をお勧めしたいです。そしてぜひ、同じ目標を持つ仲間と共にお互いを高め合ってもらいたいと思います。
着任から1年が経ちましたが、業務上スペイン語を使うことも多く、在学中に学んだことを活かすことができ、とても嬉しく思います。1年前の自分は分からないことばかりで、館員や職員の方々に助けてもらうことばかりでした。今も一人前とはいえないながらも、仕事の進め方を日々模索しながら業務に励んでいます。これからの1年間は一人前以上になれるよう努力し、また積極的に業務に携わり可能な限り多くの経験をしていきたいと思います。

赴任先について

グアテマラの地方は自然が豊かで非常に魅力的ですが、大使館のある首都グアテマラシティは中南米の中でも治安が悪いといわれています。そんなこともあり、グアテマラへの赴任の通知をいただいたときは少し戸惑いましたが、どんな国に決まったとしてもせっかくいただいたチャンスを逃したくない、という気持ちもあったため、赴任を決意しました。赴任からの1年間は大きな問題も無く、充実した生活を送っています。この1年間で、生活圏内での事件や事故も起こり、グアテマラでの生活に不安を感じたこともありますが、常に行動には注意し、問題に巻き込まれないよう細心の注意を払っています。また、治安上制限のある生活が息苦しく、ストレスに感じることもありますが、語学検定に向けての勉強をしたり、グアテマラに来てから始めた刺繍やピアノなどの趣味に時間を充てたりと、可能な範囲で充実した生活ができるよう心がけています。また、週末などを利用して近隣諸国へ旅行をすることもあり、リラックスできる時間を作るようにしています。治安が悪いグアテマラですが、現地の人々は非常に人懐っこく、面倒見が良い人ばかりです。体調を崩したり、落ち込んだりしていると気が付いて話を聞いてくれたり、声をかけてくれたりと人の温かさを感じることが多くあります。

日々の業務

私は官房班に所属しており、主な業務はホテルや空港関係者との連絡、翻訳?通訳作業、その他業者への見積もり依頼等です。また、貴重な経験をさせていただくこともあり、2019年6月には日本海上自衛隊の遠洋練習艦隊の当地寄港の受け入れ業務に携わりました。寄港に伴う事前準備では資料の日西語訳や打ち合わせへの同席、寄港中には通訳等を任せていただきました。翻訳?通訳作業など実際にスペイン語を使って仕事をする際は、勉強不足を痛感することも多くありますが、非常にやりがいを感じています。着任当初はグアテマラ特有のスペイン語が聞き取れなかったり理解できないことも多々ありましたが、1年が経った今は、グアテマラスペイン語にも慣れてきました。在学中に学んだスペイン語を使って仕事がしたい、という理由で志した派遣員ですが、業務内容は多岐にわたり、時には外部(主にホテルや空港関係者)への交渉や依頼をすることもあります。グアテマラの人々は良くも悪くもおおざっぱです。事前に確認していたことが何の連絡もなしに変わっていたり、依頼していたことが通っていないことは日常茶飯事です。着任当初は彼らのおおざっぱさに腹を立て、毎回発生する小さなハプニングに戸惑うことも多くありましたが、今では臨機応変に対応する力が以前よりも身に付いたような気がします。また、突然の依頼でも「まあ、いいよ」とか「今回だけは特別に」と聞き入れてくれるところはこの国またこの地域ならではの特徴(中南米地域ではよくいわれることのようですが)で、そのおおざっぱさが私にとってはとても心地よいです。おおざっぱで心の優しい人が多いグアテマラでの残りの生活を存分に楽しみ、業務では日々奮闘し、充実した毎日を過ごしていきたいです。

グアテマラ共和国(Republic of Guatemala)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:108,889平方キロメートル(北海道と四国を合わせた広さよりやや大きい)
2. 人口:約1,691万人
3. 首都:グアテマラシティー
4. 人種:マヤ系先住民46%、メスティソ?欧州系30%、その他24%
5. 言語:スペイン語(公用語)、その他に22のマヤ系言語他あり
6. 宗教:カトリック、プロテスタント等